新着情報
令和7年6月定例会で通算13回目の一般質問に!②こども施策
2.こども施策について
①ヤングケアラー
ア 実態把握の方法は?
昨年、子ども・若者育成支援推進法が改正され、ヤングケアラーが行政の支援対象に位置づけられ、計画の策定や情報提供と助言に当たる拠点の整備が自治体の努力義務となりました。
本年3月に策定された能代市こども計画においても、学校等の関係機関と協力し、ヤングケアラーの実態把握を行う旨が記載されました。また、ヤングケアラーを把握した際には、こども家庭センターや要保護児童対策地域協議会等の調整機能を活用し、必要な支援を行う旨が記載されました。
ヤングケアラーの問題は、子供たち自身がケアラーであることに気づく難しさにあるとされています。ヤングケアラーは家庭内の問題であり、表に出にくく、小さい頃から家族をケアすることが当たり前の環境であれば、自身がヤングケアラーであるということを認識していないケースがあります。また、障がいを抱える家族のことを隠したいと考えたり、家族から口止めされていたりするケースもあります。よって、子供や家族と接点を持つ大人がヤングケアラーである可能性に気づけるようにしておく体制が重要です。
Answer. ヤングケアラーのうち、実態把握の方法はについてでありますが、各校で行っている生活アンケートにおいて、ヤングケアラーに関する項目を設けており、学校からの月例報告により教育委員会とこども家庭センターとの情報共有を行い、早い段階での発見や対応につながるよう取り組んでおります。
イ 支援の課題は?
Answer. ヤングケアラーについては、家庭内のデリケートな問題であることや、本人や家族に自覚がないといった理由により、支援が必要であっても表面化しづらいケースが多く、実態把握が困難であることが課題となっております。
ウ 児童生徒の認知度を高める取組を強化する考えは?
こども家庭庁では、昨年度、啓発事業の一環として全国9か所の学校で出前講座を実施しています。この講座は、元ヤングケアラーの方の経験談等を通して身近な出来事に感じてもらうプログラムとなっており、ヤングケアラーへの理解を深めることができる有効な取組だと考えます。
Answer. まずは周囲にもヤングケアラーの存在や支援の必要性を周知していく必要があると考えておりますので、様々な機会において地域住民向けの啓発活動や、広報のしろや市ホームページ、SNS等を活用した情報発信を強化するとともに、他自治体の取組状況等を参考にしながら、児童生徒の認知度を高める効果的な取組について検討してまいりたいと考えております。
②こどもまんなか交流施設に児童家庭支援センターを設置するよう県に要望する考えは?
能代市では、子育て相談や保護者の交流機能と子育て支援課の一部の行政機能を持ち、地域の多様な世代が関わる、こどもまんなか交流施設を整備する方針です。当該施設に児童相談所の補完的な役割を担う児童、家庭、福祉に関する地域相談機関である児童家庭支援センターが設置されれば機能強化につながると考えます。
当該センターの設置主体は秋田県となっており、令和4年10月に県内初のセンターがにかほ市に開設されました。地域や家庭からの子供に関する相談に応じるほか、継続的に支援が必要な家庭などに対する措置を児童相談所から受託するだけでなく、里親支援や市町村への助言等も行います。
児童虐待に関する相談受付件数が高止まりしているだけでなく、家庭相談が複雑化し、早期対応が必要なケースも増えていますが、3つある県内の児童相談所は管轄地域が広く、遠方から相談に行きにくい状況がありました。こうした背景から支援体制の整備が求められており、県は県北地区と県南地区への児童家庭支援センター設置を検討しています。県北の児童相談所は大館市に設置されており、当該センターは能代山本に設置されるのが望ましいと考えます。
Answer. 児童家庭支援センターは児童福祉法に規定される児童福祉施設で、地域の児童、家庭の福祉の向上を図ることを目的としており、専門的な知識及び技術を必要とする相談に対して助言や指導を行うほか、児童相談所を補完する役割も担っております。県内ではにかほ市に設置されておりますが、秋田県社会的養育推進計画において、県北部、県南部への設置が検討されております。
本市においては、4月からこども家庭センターを設置し、相談支援体制を強化しているところであります。また、今年度、こどもまんなか交流施設の基本計画策定において子育て支援に関する行政機能の設置について検討していることから、現段階では児童家庭支援センターの設置を県に要望することについては考えておりませんが、今後、相談支援体制の在り方を検証する中で、必要に応じて県に働きかけをしてまいりたいと考えております。
令和7年3月定例会で通算12回目の一般質問に!②こどもまんなか交流施設 – なべや暁後援会
(こどもまんなか交流施設については上記リンクから過去質問もご参照いただければ幸いです。)
※ホームページ用に簡略化して記載しています。正確な質問、答弁内容は能代市議会議事録をご覧ください。
●ケアラー支援については3年前と比べて世の中の認知度も高まり、支援体制も進んできたと思います。引き続き先進事例などを参考に提言を続けてまいります。
児童家庭支援センターについては県の動向を注視し、能代市への設置に向けて取り組んでまいります。


