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令和4年9月定例会で2回目の一般質問に!④国際教養大学との地域連携
4.公立大学法人国際教養大学との地域連携について
①エネルギー、教育、文化、国際交流、地域振興等の分野における地域連携協定を結ぶ考えは?
国際教養大学(略称AIU)は、秋田県を設立団体とする公立大学法人で2004年に開学しました。全ての授業を英語で行う、1年間の海外留学が義務である、留学生の割合が高い多文化共生キャンパス、高い就職決定率といった特徴があり、県内外、海外から多様な学生が集まるグローバルな大学です。
現在、国際教養大学は県内の8市町村と国際交流に関する連携協定を結んでいます。隣接している八峰町では、2007年に国際交流に関する連携協定を締結し、小・中学生及び就学前児童と留学生による双方向の交流を継続的に実施しています。
能代市ではエネルギーのまちとして、最近では洋上風力発電を促進しています。その中で海外との交流が増えてきており、今後も活発化していくと考えます。
国際教養大学は昨年5月から三菱商事エナジーソリューションズ株式会社、株式会社ウェンティ・ジャパン、株式会社北都銀行と、秋田県における人材育成の活性化を目的とした産学金連携に関する協定を締結し、エネルギーに関する寄附講座を開講しています。
このように、国際教養大学はエネルギー分野においても学問的知見を有し、積極的な展開を見せています。よって、国際教養大学と能代市の間で、国際交流、教育の分野だけではなく、洋上風力発電を含むエネルギー分野に特化した内容を盛り込んだ地域連携協定を締結することで、互いに大きなメリットを得ることができると考えます。
Answer. 地域連携協定は、各分野において専門的な知見を有する企業や大学等と協力し、市民サービスの向上や地域課題の解決を目的として締結するもので、本市においては、災害支援やまちづくりの推進、地域産業の活性化等、多岐にわたる分野で113の協定や覚書を取り交わしております。
国際教養大学と市との協定締結については、同大学の意向が優先されることや、効果的な連携分野の検討が必要となりますので、その手法と併せ研究してまいりたいと考えております。
②小・中学生及び就学前児童と国際教養大学の学生との交流機会を増やし、英語教育を促進する考えは?
国際教養大学は、全ての授業を英語で行うといった独自のノウハウを小・中・高等学校の教育現場に還元する取組を行っています。また、連携協定を結んでいる県内市町村との間で学生の派遣、訪問の受入れ等の交流を活発に行っています。協定のない自治体の学校とも行っており、能代市でも交流が行われています。
しかしながら、コロナ前の2019年の交流実績では、交流延べ回数4回、参加学生延べ数21名となっており、連携協定を結んでいる八峰町の交流延べ回数12回、参加学生延べ数95名と比べて、小規模なものであります。児童生徒にとって留学生との国際交流は英語学習への意欲向上に大きく寄与し、ひいては学力向上、キャリア形成に役立つものだと考えます。国際教養大学と地域の交流はコロナ禍に入ってからは、ほとんどオンラインによるものになってしまいました。しかしながら、政府の新型コロナウイルスの水際対策緩和に伴い、留学生の受入れを2年ぶりに再開しています。
Answer. 市教育委員会では外国語教育推進事業により、アメリカ国籍の外国語指導助手(ALT)3名のほか、外国語教育コーディネーター兼ALTサポーターを配置し、外国語教育の充実に努めております。小・中学校では、ALTとの交流により児童生徒を異文化に触れさせ、積極的にコミュニケーションを図ろうとする能力の育成を目指しております。
令和3年度秋田県学力学習状況調査質問紙においては、外国語・外国語活動の勉強は好きだの項目が、全ての学年で県平均を上回り、本市の児童生徒は学習意欲が高い状況にあります。この状況を踏まえ、市教育委員会といたしましては、外国語の授業や学校行事等において国際教養大学学生との交流機会を増やしていくよう、小・中学校及び就学前児童の関係機関に働きかけていくとともに、同大学との積極的な連携強化に努めてまいります。
※ホームページ用に簡略化して記載しています。正確な質問、答弁内容は能代市議会議事録をご覧ください。
●母校である国際教養大学について質問しました。連携協定については研究ということで、道のりは遠いものとなりましたが、今後洋上風力発電が進むにつれて必要性が増してくると思います。引き続き提案していきたいと思います。
一方で交流機会の増、英語教育の推進については教育長から前向きな答弁をいただき、感謝しております。アフターコロナにおける交流促進に期待いたします。